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fml (with Postfix)

メーリングリストを作成・運営するソフト。SMTPdが正常に動いていることが絶対条件、かな。

インストール

しつこいけどapt-get
# apt-get install fml
既に存在するユーザ list 権限でインストールされた(ちょっと違うな。list権限で動かせるって感じだろーか)。あらかじめユーザ fml(グループも)を作っといたほうがよかったかもしんない(未確認)。

fml自体の設定ファイルは通常通り /etc/fml 以下にあるが、ML毎の設定ファイルは /var/spool/ml 以下に配置される。

また、MTA に Postfix を使用する場合は、local でのリレーと、include の実行を許可する必要がある。以下の記述を main.cf に追加する。
allow_mail_to_commands = alias, forward, include  /etc/aliases から外部コマンドの実行を有効にする
mynetworks = 192.168.0.0/24, 127.0.0.1/8          ローカルネットワークからのリレーを許可する

MLの追加

メーリングリスト MLtest を作成する場合。
# su - list
list$ makefml newml MLtest
ML 作成時に、以下のメッセージが表示されるので、ML名でメールを受信できるように aliases ファイルに追記し、newaliases コマンドで更新する。
   The next step: update your MTA configuration. For example
        % su root
        # cat /var/spool/ml/MLtest/aliases >> /etc/aliases
        # newaliases

# cat /var/spool/ml/MLtest/aliases >> /etc/aliases
# newaliases

MLへのメンバーの追加・削除

MLtest に name@ddns.example.orgを追加
list$ makefml add MLtest name@ddns.example.org
削除の場合は、add のところを bye と指定。ただし、完全に削除されるわけでなく、メンバーリストからコメントアウトされる模様。

ML自体の設定

list$ makefml config MLtest
表記は英語だけど、なんとかなるはず(手抜き)。

TIPS

■ メール本文の末尾に、任意の文字列を挿入する

携帯電話用の ML を作る場合に有効。
通常(PCのMUA)だとリプライ時には Reply-to ヘッダにあるアドレス(つまりML)宛のメール作成画面になると思うが、携帯電話のメーラ(?)の場合は、「返信」をしても、Reply-to ヘッダの ML のアドレス宛でなく、Fromアドレス(つまりそのメールを作った人本人)宛のメールになる(ことが多いと思う)
そこで、メールの末尾に、ML のアドレスを挿入し、携帯電話のメーラ(のほとんど)の機能にある、「文章中にメールアドレスやURLがあるとリンク表示される」を利用する。
ま、フリーのMLサービスなんかは、このへん使って広告いれてんだろーな。

つーか、前置き長すぎ(笑)

/var/spool/ml/k-taiML/config.ph の以下の箇所を修正
1103 行目付近

 # $SMTP_OPEN_HOOK = q#
 #   $e{'Body'} = $PREAMBLE_MAILBODY. $e{'Body'} .$TRAILER_MAILBODY;
 # #;

↓コメントアウトを解除

 $SMTP_OPEN_HOOK = q#
   $e{'Body'} = $PREAMBLE_MAILBODY. $e{'Body'} .$TRAILER_MAILBODY;
 #;
1109 行目付近

 # $PREAMBLE_MAILBODY           = "";
 # $TRAILER_MAILBODY            = "";

↓コメントアウトを解除・追加メッセージを記述

 $PREAMBLE_MAILBODY           = "";
 $TRAILER_MAILBODY            = "res<k-taiML\@ddns.example.org>";
ついでに、文末じゃなくて文頭にいれたければ、$PREAMBLE_MAILBODY に記述すればいいはず(未確認)
なお、Perlにつっこむ内容なので、「@」や「\」などは、ちゃんとエスケープすること。
また注意点として、makefml config で設定変更しようとすると、この設定が無効になってしまうので、ナイスな設定になったらバックアップしておくこと。

参考 [fml]